1月途中から検査数が減っている。
保健所の検査対象者の基準が変わったようで、濃厚接触者を追わなくなったようだ。
ということで、1つのグラフで連続して見る場合は、昨年と今年では目線を変えないといけない。
1月後半から5%も下回り、一見激減しているように見えるのは、数字マジックかもしれないし、実際に激減しているかもしれない。
陽性率のデータだけ見ていては「どちらとも言えない」だろう。
それでは検査数云々とい影響を受けない死亡数も併せて見るとどうだろう?
死亡数は2月頭がピークのようにも見える。
ここから減少するのか?
陽性者数、陽性率のグラフと相関は、やや感じられるかもしれない。
死亡数のグラフは、死亡者の85%は70歳以上であること、冬に高齢者が多く亡くなるのは普通のこと、などを考慮して見なければならない。
必ずしもコロナが原因で上記のような右肩上がりのグラフとなっているわけではない、ということだ。
このまま観察を続けてもあまり意味がないかもしれない、と一瞬考えてしまう。
なにしろ国民全員が検査しているわけではないこと、検査基準が時間とともに変化すること、陽性率だけで何かを得ようというのは難しい。
さて、保健所の検査縮小だが、批判もあるようだが、大きなメリットがあると感じた。
例えば、PCR検査をする医師、看護師、技師は防護服を着て対応だが、検査人数減少は現場負担の大幅な削減になるのではないだろうか。
PCR検査しても9割以上が陰性であり、おそらく濃厚接触者の大半が陰性。
ここに力を入れ続けるのはどう考えても賢くない。
これからワクチン接種など、大きな大きな新タスクが発生してくるのだ。
そちらにマンパワーを割り当てるためにも、現在の日本の状況であれば検査縮小は歓迎すべきと思う。